春野行政書士事務所の
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2022.12.4
任意保険の担当者のお仕事⑧
⑦からの続きです。
いよいよ初めての被害者対応。そしてその中でも一番緊張するのが、被害者との面談でした。
初めての面談場所は、被害者さんのご自宅でした。
被害者さんとしても、保険会社の担当者が面談にくるとは、分かっていたものの、こちらは私と先輩の2名でしたので、さぞかしビックリされたのではないかと思います。
60代くらいの女性だったかと記憶しています。
とても丁寧な方で、担当者としてデビューしたての私にとって、対応させていただきやすかったです(そういう案件を先輩が選んでくださったのでしょうが…)。
その方が自転車で、相手が車(つまり、ウチの契約者)の事故でした。信号のない交差点での出会い頭事故でした。
経験を積んでいく中で、被害者が大けがをするケースとして多いのは、被害者がバイクや自転車などの生身で乗る乗り物ですが、幸い、この方は、打撲のみでした。
しかしながら、事故に遭うことなど、人生でそう何回もあるわけではないですし、この方だけにいえることではありませんが、ご不安は大きいものです。
さて、肝心の被害者さんへの説明ですが、これがめちゃくちゃ難しいのです。
被害者さんが立替えられた費用(治療費)の返金方法、自転車の賠償をどうするか、今後の治療をどうするか…などなど、丁寧に説明しようと思うと、軽く1時間くらいはかかってしまいます。
その上、私自身まだ、自賠責保険と任意保険の違いという根本的なことも十分説明できるわけではなかったのですから…。
自賠責保険のこと?なぜそんなことを説明する必要があるの?って思われるかもしれません。
でも、本当のことをいえば、任意保険は「自賠責保険の一括対応」をしっかり説明しなければいけないルールになっているのです。その話は次回に書きます。
春野行政書士事務所