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春野行政書士事務所の
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2023.1.10

交通事故治療は、整形外科?それとも整骨院?

交通事故での治療をどこで受けるべきか?
整形外科(病院)か、整骨院・接骨院のどちらで治療すべきなのでしょうか?

交通事故の被害者にとって、非常に悩ましい問題の一つといえるでしょう。

あらためて、メリット・デメリットを中心に、まとめてみたいと思います。

初診

交通事故の治療では、初診は必ず「病院」に行ってください。

これには色々な理由があります。

まず、特定のケガにたいして「診断」できるのは、国家資格たる医師免許を持った人だけだからです。時折、専門性が高い柔道整復師や整体師の方の中に、レントゲンを診て、それを施術に生かす方もおられますが、それは施術のための参考資料として使用しているだけであり、それをみて「診断」できるわけではありません。

類似点として、交通事故治療を継続するために、「人身事故」として警察に届け出ることが重要であることは、このブログでも再三書いてきましたが、まさしくこの点については、医師の「診断書」が必要だ、ということも重要です。

自賠責保険であれ任意保険であれ、医師国家資格を持つ者による診断がスタートになります。

特に、ムチウチなどのケガの場合ですと、事故以前からお世話になってきた整骨院でそのまま施術してもらいたい、と考えられる被害者の方もおられますが、まずは、必ず病院に行ってください。

整骨院の先生が、「病院にいかなくても大丈夫」といったとしても、それは正しい情報ではありません。

初診以降の治療

前述しましたように、初診は必ず病院にて、症状を医師に説明し、レントゲンを撮ってもらうことで、「診断」をしてもらいます。

では、それ以降の通院はどうしたらいいでしょうか?

引き続き病院に通院するべきなのでしょうか?それとも整骨院へ「転院」しても良いのでしょうか?

病院ではなく、整骨院へ通院し治療をしたいという方は非常にたくさんおられます。その理由はどこにあるのでしょうか?

病院(整形外科)は、「待ち時間がえげつない」からです…。

病院行くのはひと仕事、とは良く言ったもので、病院はどこも患者さんだらけ。診察を受けるのには、2,3時間待ちなんてのはよく聞く話です。肝心の診察は、数分で終了することもあるので、何のためにこれだけ待たないといけないのかと、煩わしく感じるのも無理はありません。

ただ拙速に、整骨院に転院するのは、避けておいた方が良いです。

なぜか?

これにも、色々な理由があるのですが、一つに任意保険会社が、むやみに整骨院への転院をすることを認めないケースがあるからです。整骨院の利用や転院を認めるには、”条件”を設けていることが多いです。一つの例として、その条件とは「医師の同意」であり、医師に同意をしてもらうことができれば、認めるというのです。

この同意はそれほどたやすいことでは有りません。

西洋医学を修めてきた病院の医師は、東洋医学にルーツがある「柔道整復」を心よく思っていない方が多いので、同意を与えない場合もままあります。特に、その病院で積極的にリハビリにも取り組んでいるようなところでは、なかなか同意してくれることはないのではないでしょうか。

実は、任意保険会社はこのあたりの事情をよく知っているので、「医師の同意」をとってくるように、という条件を提示しているのだと思います。

医療のプロである医師が、本来の仕事をわざわざ整骨院に外注するようなものですから、少し考えにくいことですよね。

仮に病院の先生がオッケーしてくれたとしても、整骨院だけに通院するのはやめておいたほうがいいでしょう。

もし、その方に痛みなどが残ると、その方は後遺障害の申請をすることになりますが、これには後遺障害診断書、の作成が必要であり、これも医師でしか作成できません。後遺障害診断書の作成は、「継続して症状や状態を確認できたときに限り」作成することにしている医師もおられますので、最後にあわててまた病院に通院しはじめても、無意味になることがあるのです。

結論として、たとえリハビリを整骨院ですることがあるとしても、病院への通院も併用するべきです。

交通事故異議申立専門事務所 春野行政書士事務所


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