春野行政書士事務所の
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2022.11.5
交通事故と行政書士
交通事故で困ったことがあれば、誰に相談するべきか?
「そりゃ、事故のことだったら、弁護士さんでしょ」と思われる方が多いと思います。
もちろん、それも間違いではありません。
しかし、行政書士も、実は交通事故の専門家として、各地で活躍しているのです。
行政書士は、自賠責保険の専門家
交通事故のお困りごとで多い、かつ、重要なものが、「後遺障害」にかかるものです。
後遺障害は、その残った症状の大きさから、1~14級に分類されており、1が一番重く、14級がムチウチなどの自覚症状がメインのケガであっても認定されえます。
この後遺障害の等級を決定するのは、いままで賠償対応をしてきた、加害者が入っている任意保険会社、ではなく、自賠責保険会社です。
一括対応(任意保険会社が自賠責保険会社の支払う賠償もあわせて対応すること)が実施されている場合、被害者の方が、その存在を感じることはない自賠責保険会社ですが、ここが等級に値するかどうかを決定します。
もっと厳密にいえば、自賠責保険会社が損害調査を依頼している「損害保険料率算出機構」の一つの部署である、「自賠責調査事務所」が、決定することになっています。
自賠責保険も、任意保険も、この「自賠責調査事務所」が下した決定に対して、通常全面的に従います。さらに、裁判所であっても、ここで下された決定を裁判上で覆すことはほぼありません。
行政書士は、自賠責保険の専門家ですので、「後遺障害認定手続き」の専門家ということができます。
自賠責調査事務所は、提出された資料のみで、後遺障害の決定を下すので、資料を整えるのが非常に重要ですが、ここに、書類の専門家である行政書士の出番となるわけです。